2025年1月10日

ストラテジー
社員一人ひとりへの人的資本投資を
効果的かつ効率的に行うためには
~社員のキャリアを初期・中期・後期で捉えて支援する仕組み作り~
須東 朋広
専修大学 商学部 特任教授
一般社団法人才知修養学舎 代表理事
日経BP 総合研究所 客員研究員
人的資本経営2.0では、トップ人材らのリーダーシップ育成から社員一人ひとりの個に着目した施策に変化してきた。そこで注視すべきことは、組織内で多様な価値観を持つ従業員が、それぞれの強みを生かして活躍できる環境を整えることである。よって、年齢や性別に関わらず、すべての従業員が活躍できる仕組みを構築し、並行して従業員のエンプロイアビリティを高めるための支援を行う必要がある。
現代は「100年ライフ時代」と呼ばれ、かつてのような一律なキャリアパスは通用しなくなっている。100年ライフ時代においては、健康や活力といった資産に加えて、個人のキャリア変身資産の形成が重要であり、個人が自分のやりたい仕事を見つけ、それに挑戦し、自己成長を続けることが求められる。しかし、50年以上働くうえで行き当たりばったりでキャリア構築するのは効率的・効果的ではない。そこで、一般的に組織で成功を収めているとされている方々のロールモデルをキャリア初期・中期・後期に分けて明示する。
2025年1月10日