2024年11月1日
パラダイムシフト
人材資本主義の新潮流
第20回 人的資本経営において重要性が高まる「ナラティブ」
岩本 隆
一般社団法人日本CHRO協会 理事
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授
2013年に、ロバート・シラーが「ナラティブ経済学」という経済理論でノーベル経済学賞を受賞した。ナラティブ(Narrative)とは、ある社会現象についての説明や正当化を行うための「物語」のことで、ナラティブ経済学とは、人々の関心を惹く「物語」が時代を通じて変化し、経済的な結果に影響を与えることを実証する学問分野である。「物語」を意味する英語にストーリー(Story)という言葉もあり、企業経営において、日本ではストーリーという言葉がよく使われるが、海外ではナラティブの方がよく使われている。
2024年11月1日