2020年11月2日
パラダイムシフト
パラダイムシフトで働き方はどう変化するか
第5回 行き過ぎた金融資本主義から、真の価値追求の時代へ
ピョートル・フェリクス・グジバチ
プロノイア・グループ株式会社代表取締役
産業革命以降、大量生産/消費の仕組みが進み、消費がモノやサービスの価値を決定づけ、金融市場が価格をコントロールする世界ができ上がった。今、パラダイムシフトを迎える中で求められるのは、私たちの消費や生活のあり方が激変する中で、いかに一人ひとりが真の価値を見極めることができるかだ。まさに、個人が会社や社会を動かすという逆転の機会を迎えている。
企業存在意義を問いただしてみる
企業の価値が時価総額(=株価×発行株数)で表される今日、株価を上げるために、新たなビジネスモデル開発やマーケット開拓など、あらゆる手段で企業は投資家へのアピールを行ってきた。その結果、その企業が何をしている会社なのかわからないというおかしな状況になっていることも見受けられる。「オープンイノベーションが流行っているから」「SDGsに取り組まないと株価が下がるから」――そんな理由でイノベーションに取り組むというのは、本末転倒以外の何ものでもない。
2020年11月2日