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2024年2月15日 

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認知能力の多様性(コグニティブ・ダイバーシティ)
─違う脳の集まりの方が、より良く働く─

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中川 有紀子

立教大学大学院ビジネスデザイン研究科前特任教授
BDTI公益社団法人会社役員育成機構理事

認知能力の多様性の定義

認知能力の多様性とは、人によって考え方や学習の仕方が異なるという考えを指す。認知の違いは、遺伝、文化、環境、人生経験など、さまざまな要因から生じる可能性がある。認知能力の多様性は、個人がさまざまな思考スタイルや問題解決アプローチを持っているという概念に根ざしており、脳が時間の経過とともに適応し、再配線することを可能にする神経可塑性などの要因によっても影響を受ける可能性がある。

 先行研究によると、認知の多様性は、創造性、イノベーション、問題解決に重要な影響を与える。異なる認知スタイル、視点、アプローチを持つ個人が協力することで、他の方法では不可能だったかもしれない新しいアイデアや解決策を生み出すことができ、多くの場合、問題解決への異なる視点やアプローチに基づいて、均質なグループよりも複雑な問題を特定して解決する能力を備える。このような認知プロセスや視点の違いは、個人が互いに認識し、相互作用して、より良い解決策をより迅速に見つけるための認知能力とリソースのユニークな組み合わせを見つけようとするからである(DeYoung et al.,2010)。

2024年2月15日

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