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2022年3月15日 

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企業価値創造経営の本質(第33回)
事業ポートフォリオ・マネジメントについて
考える(第5回)

手島 直樹

小樽商科大学大学院 商学研究科 教授

 前回の連載では、M&Aの成功要因の一つである戦略について考えたが、今回は投資機会とディールデザインの二点について見ていきたい。

 では、投資機会から考えていこう。投資機会とは、ターゲット企業の特性や市況がM&Aの成否に与える影響という論点であり、四つのポイントがある。

①ターゲット企業のテコ入れの可能性の有無

 ターゲット企業を立て直し、収益性を改善させる機会がある場合、M&Aが成功する可能性が高まる。敵対的買収は、その典型的なケースだ。実際、敵対的買収のターゲットとなるのは、業績が低迷し、株価が低水準にとどまる企業が多い。ターゲット企業を安く買い、狙い通りに立て直すことができれば、買い手は多大な利益を得られる。

2022年3月15日

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