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2021年9月15日 

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企業価値創造経営の本質(第30回)
事業ポートフォリオ・マネジメントについて
考える(第2回)

手島 直樹

小樽商科大学大学院 商学研究科 教授

 前回の連載では、事業ポートフォリオ・マネジメントの基本的な考え方について議論したが、今回からM&Aについて複数回にわたり考えていきたい。

M&Aのトレンド

 まず、M&Aのトレンドから確認していきたい。結論から言えば、日本企業にとって、もはやM&Aは滅多にない「一大イベント」ではなくなり、今ではキャピタル・アロケーションの「核」となっていると言える。下図が示す通り、コロナの影響もあり直近のM&A総額は減少傾向にあるが、長期的にはTOPIXの動向に合わせて変動はあるものの、拡大傾向にあることがわかる。実際、中期経営計画にM&A投資枠を設定する企業も増えており、M&Aはキャピタル・アロケーションにおいて研究開発投資や設備投資などのオルガニックグロースと同等の位置付けとなっていると言えよう。

2021年9月15日

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