GLOBAL MANAGEMENT グローバルマネジメント

新世界
─グローバルレベルでの日本のCHROの新たな役割、
スキルについて─
CHRO力その12： SustainabilityとME/NOW、US/LATERイシューを動かす

伊藤 武彦

NUCBビジネススクール
研究科長補佐／教授

　2021年はCOVID-19に対する依然不透明な見通しの中でスタートするという、2020年の年頭と異なるスタートとなった。

　先が見えないからこそCHROやCXOsのビジョンや具体的な戦略、コミュニケーション力が試されることは引き続き変わらない。その一方で、環境に関するイシューも確実に進んでおり、遠いどこかの湖や島などの問題であったものが、日に日に日本でも身近な問題として我々の目の前に提示され、ラディカルな決断と対応を迫られるようになった。

　そこで、ここからはSustainabilityに関する力に軸を置いて、皆様と考察を広げていきたいと思う。年初に一番大きな地球規模のスコープで現実と未来を見てみる。正に今このタイミングでやるべきことの一つではないだろうか？