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CFO／CHRO兼任に課せられたミッション

　先の読めない、不確実性の高い現在の経営環境において、CFO的な領域とCHRO的な領域を統合・深化させたその先に、新たな地平が開けるのではないか。本日は、そのリアリズムに切り込み、検討を進めていきたい。

　私は現在、株式会社ユーザベースのNewsPicks（インターネットニュースメディア）事業でCFO・CHROを兼任している。そういう意味では、両者の両立やある種の相剋（矛盾点や合致しない点）をいかに乗り超えていくかというお話から、統合することの意味、その先の未来についてまでをお話しさせていただきたい。

　私は2001年に社会人となり、10年間コンサルティング・M&Aのアドバイザリー業務に従事。2010年官民ファンド（企業再生支援機構）に入った。機構の投資先経営として2011年から3年間福島に居を移し、震災対応から被災者支援、損害賠償ネゴ、EXIT対応まで、ファイナンス領域、HR領域含めて、実際に投資先のレポートラインの中で組織を動かす仕事を経て、今に至っている。