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　今日は「サステナブル経営への取り組みと経営戦略との融合」と題して、皆様と一緒に考えていきたい。

　私はよく企業を船に例えるのだが、昔は、晴れた日に凪いだ海で漕いでいるという穏やかな経済的環境が続く時期もあった。そういったときには、船長はあまりやることがなく、船員のオペレーショナルエクセレンスが船のクオリティを決めていた。今は、皆様ご存知の通り、台風真っただ中であり、まさに船長＝経営者の胆力、能力が企業の生死を分ける。簡単に言うと、マネジメントが強力でないと生きていけない時代になってきた。そして、マネジメントが強力であると、それを規律づけるガバナンスの必要性も増してくる。

　コーポレートガバナンス改革も8年目となり、表面的な監督の強化から実効性ある執行の強化へと、既に新しい局面に入ってきている。経済的な価値の向上と、柱となる目標と価値観、道筋の明確化と社会的な価値の実現が、まさに今のマネジメントに求められている。