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グローバル・コミュニケーション

店舗内言語活動の点検
─国際言語環境の変化に応じた言語対応を成功させるために─

本名 信行

青山学院大学名誉教授
一般社団法人グローバル・ビジネスコミュニケーション協会代表理事

猿橋 順子

青山学院大学教授
一般社団法人グローバル・ビジネスコミュニケーション協会理事

はじめに

 前号では、企業を取り巻く国際言語環境の変化への対応力を高めるために、商品パッケージの点検について考えた。言語には情報伝達の機能と、印象効果の機能とがある。必要な情報であっても、商品パッケージの全面に小さな文字がびっしりと埋まっていたら、うっとうしいという印象を与えかねない。文字や記号がない余白は、意味のない真空空間ではない。余白はゆとりや余裕を伝達する。さらに、安心感や信頼感にもつながる。ツアー旅行のパンフレットが、低価格なものほど文字で埋め尽くされ、価格帯の高い贅沢プランになればなるほど余白が多くなるのは、こうした言語の心理的機能の理にかなったことなのである。

 このように考えると、多言語話者の存在を充分に考慮した商品パッケージを実現するのには、いろいろと困難なことが予測される。特に、デジタル化社会は生産者が予測もしなかったタイミングで爆発的なヒットを生み出す頻度を高めた。築地場内市場が外国人観光客を引きつけたり、チョコレート菓子の「きのこの山」がフランス人を中心に人気が高まり、世界中からネット通販で買われるといった事例は記憶に新しい。特に前者は、本来の業務であるまぐろの競りに支障をきたし、問題として報道された。

 予測不可能な言語環境変化に対応するのには、いくつもの方策を知っておくことが望ましい。そこで、本論では、商品陳列における言語対応を考えてみたい。

2019年7月16日

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