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挨拶:堀 龍兒 氏

 私が日商岩井に入社した1966年頃は、企業法務はあまり知られていなかった。その後、法務が必要となったプロセスは2つある。1つ目は、企業のさまざまな不祥事が出てきたこと。2つ目は、総会屋に牛耳られていた株主総会が、株主のための開かれた総会へと大きく様変わりしたことである。

 しかし現在、コンプライアンスやガバナンスが各会社できっちりできているかというと、必ずしもそうではない。代表者、もしくは経営陣にガバナンスやコンプライアンスの意識が薄い会社はけっこう多い。大会社では、社外取締役や社外監査役といった外部の肩書のある人が配されているが、実質が伴っていないケースも多々ある。

 今こそ、コンプライアンスとガバナンスをしっかり主導できる経営陣が求められている。昔と比べたら、リーガルの役員が増えているが、まだまだ足りない。しかし、そういう人材が要求されている時代だということは幸いであり、それを念頭に置いて、これからいろいろ勉強してほしい。

2020年12月24日

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