2019年10月1日
働き方と人事
働きながらがんと闘う
西田 政之
ライフネット生命保険株式会社 取締役副社長兼最高人事責任者(CHRO)
株式会社スポーツワン 取締役
Happy Elements Asia Pacific株式会社 顧問
毎年僅かながら支援してきたゴールドリボン、小児がん罹患(りかん)者へのサポートが個人として10年目を迎えたようで、先日、記念のバッジが送られてきた。特に未来への余白が多い子どもたち。保険会社に入って、「がんと就労」の問題に取り組むことになろうとは想像さえしていなかった10年前から、実は自分なりにがんとは向き合っていたのだなと、あらためて振り返る機会となった。
ライフネット生命に入社して、あらためて感じたことがある。それは、社会問題の解決と会社ゴールとの融合についてだ。ライフネット生命では、定期死亡保険、終身医療保険、就業不能保険とシンプルな商品ラインナップを提供してきたが、2017年8月から新たに「がん保険」が加わった。当時、商品開発に当たっては、会社マニフェストにある通り、「私たちは、自分たちの友人や家族に自信をもってすすめられる商品・サービスだけを届ける」ということを信条として、お客さまへ寄り添うことを心掛けてきた。そのために、数多くのがんと闘う皆さんやがんサバイバーの皆さんから直接お話を伺い、フォーカスグループ・インタビューやアンケート等を重ねて実施してきた。
2019年10月1日