2025年6月16日

米国弁護士 秋山の視点
日本製鉄のUS Steel買収について[その3]
秋山 武夫
ニューヨーク州弁護士
※(編集部注)本稿は2025年6月13日時点に執筆されたものを掲載しています。
はじめに
2025年5月30日、トランプ大統領はペンシルベニア州にあるUS Steel本社において、同社労働者を前に演説を行い、日鉄によるUS Steel買収に関する「自らの勝利」を高らかに宣言した。「アメリカ鉄鋼産業の再生」「労働者の明るい未来」「関税を通じたアメリカ産業の復興」といったスローガンを掲げ、その語り口はまるで戦勝報告さながらであり、聴衆を熱狂させた。演出された会場の熱気は最高潮に達し、その様子は、トランプ大統領が “偉大なる将軍” として戦地から凱旋し、140億ドル(約2兆円)という “戦利品” を携えて帰還したかのような趣すらあった。
続きをご覧になりたい方は以下よりお進みください。
(※無料記事をご覧いただくには、読者登録が必要です。読者登録完了後記事が表示されない場合は、しばらく時間をおいてご訪問ください。)
オンラインマガジンの有料記事が閲覧できる「定期購読プラン」を開始いたしました。ご関心ある方は以下をご覧ください。
定期購読プランのご案内
2025年6月16日