2025年4月15日

米国弁護士 秋山の視点
日本製鉄のUS Steel買収について[その2]
―妖怪が跋扈する買収劇―
秋山 武夫
ニューヨーク州弁護士
はじめに
日鉄のUS Steel買収に関わる1月20日の私の時事解説(174号)から3ヵ月が経過した。現状は同記事で予測した通り、八方塞がりの状態にある。“日鉄とUS Steelの経営統合によるUS Steelの設備の近代化と生産性の向上、グローバルな生産体制の強化と収益基盤の拡充”といった目的が実現する可能性は少ない。中途半端な買収では大けがをする。
2025年4月15日