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2025年3月17日 

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企業価値創造経営の本質(第51回)
事業ポートフォリオ・マネジメントについて
考える(第23回))

手島 直樹

小樽商科大学大学院 商学研究科 教授

 前回までの連載では、事業売却が企業価値を向上させる要因として、フォーカス、資金調達、そして、企業全体としての業績の改善の3点について確認したが、今回は、3つの事業分割の具体的なアプローチについて考えてみたい。

売却:現金をもたらすシンプルかつスピーディなアプローチ

 このアプローチでは、親会社(売り手)は、ベストオーナーとなる業界他社などのストラテジックバイヤーやPEファームなどのフィナンシャルバイヤーに現金で事業を売却する。3つのアプローチの中で最もシンプルかつスピーディであるため、グローバルでも最も多く活用されているアプローチだ。

 メリットは、買収プレミアムを売却時点に素早く実現できることだが、一方で、事業売却益に対して課税されることがデメリットである(多くの欧州諸国では資本参加免税により非課税となる)。しかし、特に財務状況の改善を急ぐ企業にとっては、デメリットを上回るメリットのあるアプローチであると言える。

2025年3月17日

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