2022年7月15日
否決で終わりでは済まない「正論」の株主提案
磯山 友幸
経済ジャーナリスト
千葉商科大学教授
今年、2022年も株主総会シーズンが終わった。3月期決算企業は東証に上場するだけで2,300社あまり。その大半が6月末に株主総会を開いた。
今年の総会にはいくつかの変化があった。ひとつは総会の開催日が分散したことだ。例年、集中することが多い6月の最終金曜日が24日と早かったカレンダー上の問題もあるが、分散が進むここ数年の傾向が鮮明になったとも言える。東証のアンケートによると、1995年には96.2%の企業が「集中日」に開催していたが、今年は6月29日の25.7%と、過去最低の集中率になった。
2022年7月15日