2020年11月16日
「ANAショック」で景況感が一気に悪化
磯山 友幸
経済ジャーナリスト
全日本空輸(ANA)が今年の冬の一時金(ボーナス)をゼロにすることを労働組合に提案した。すでに夏の一時金も1カ月分に減額しており、これで年収ベースで平均3割減額になるとしている。また、さらに基本給の減額や希望退職の募集にも踏み切るという。
新型コロナウイルスの蔓延に伴う人の移動の激減で、今年上半期(4~9月期)の旅客数はグループ全体で、前年同期と比べて国内線で79.8%減、国際線で96.3%減に陥った。上半期の最終赤字だけでも1,884億円を計上。2021年3月期通期では現段階で5,100億円の最終赤字に陥る見通しだ。
2020年11月16日