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映画製作配給のイノベーション:
ネットフリックスとアイリッシュマン

久原 正治

久留米大学理事
昭和女子大学現代ビジネス研究所特別研究員

 2019年の米国の各種映画賞のノミネート作品を見ると、夫婦のすれ違いを描いた「マリッジ・ストーリー」とマフィア映画の「アイリッシュマン」が上位にランクされている。この2作ともに伝統的な映画製作配給会社ではなく、ネットフリックスが製作配給したものである。

 ネットフリックスは独自の戦略で貸しビデオ業界の激しい競争を勝ち抜いた新興企業である。筆者が監訳したアメリカのMBAコースの定番テキスト「戦略経営論」(センゲージラーニング2010年版、2015年版)でも、その競争上の強みが複数個所で取り上げられている。同社は1997年にオンラインで注文を受け郵送するバーチャル店舗モデルの貸しビデオ業として設立された。今では世界に1億6千5百万人の会員を抱える(2019年12月10日現在)ネットストリーミング映像配信業界のトップ・プレーヤーとなっている。その強みは、顧客本位の素早い戦略転換とリコメンド機能等の技術力にある。オンライン貸しビデオ業が価格競争に入ると、2007年にブロードバンドを用いたビデオオンデマンドに参入し、WiFiの発展に合わせてストリーミング配信に展開し、会員数で市場を支配することになる。ソニー等の主要テレビ受像機のリモコンスイッチにネットフリックスチャンネルを入れさせるまでになっている。

2020年1月17日

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