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2020年12月15日 

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エッセンシャルズ

イノベーションと社会的価値
第5回 サステナビリティ経営(4)

昆 政彦

スリーエム ジャパン株式会社 代表取締役社長
一般社団法人日本CFO協会 理事

サステナビリティ経営の多様性

 サステナビリティ経営の運営方法は、企業ごとに異なるプロセスとなっている。サステナビリティの基本概念自体が二種類あり、CSR(Corporate Social Responsibility)として事業と切り離して別枠で捉える考え方と、ビジネスプロセスを通じて社会課題を解決するCSV(Creating Shared Value)の考え方がある。また、両者の折衷方式を考慮すれば、多くの概念が存在することとなる。さらに、サステナビリティ報告書などの外部報告や規格も、これまでに例示してきたように、ISOシリーズの14001、26000、GRIのGRIガイドライン、さらに国連からはSDGsが提示されるなど、基本的な概念は同じでも、統一された基準や規定が確立されているわけではない。したがって、サステナビリティ経営手法やサステナビリティ報告は、各企業が独自に設定、運営する形となるので、企業ごとでの取り組みの濃淡が出やすい分野でもある。また、サステナビリティ報告書は、対照表などにより各ガイドラインの基準や規定との関連性を明示するのが一般的である。

2020年12月15日

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