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2020年2月17日 

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Insight

会社の競争力を引き上げるCFOの新たな役割㉑
企業経営の定石が変わる
常にブレークスルーとアウト・オブ・ボックスの実現が図れるか?
将来を見据えて、ビジネスチャンスを練り直す

寺川 尚人

テラ・マネジメント・デザイン株式会社 代表取締役社長
株式会社Indigo Blue 代表取締役社長

 企業の真価が今問われている。ビジネスのルールが変わり、産業構造の壁も業界のあり方も見直され、全てのビジネスの価値観や常識が再定義されようとしている。

 もはや、「1つの事業が伸びると他の事業で言い訳をする」という従来型のポートフォリオでは意味がない。企業として、事業のポートフォリオの新陳代謝が常に図られているかを世の中から問われ、社会にどんな価値を生み出す会社なのか追求している姿勢を示し続けていくことがより重要になってきた。その解決へ向けた答えとなるのは、ビジネスチャンスをつかみ、戦略転換を可能にする人材が企業にいるかどうかだ。

 一般に、サクセッションが大事だと言われ、人事のテーマのように思われ始めてかなりの時間が経つが、今こそ、人事のみならず経営そのものにとっての最重要テーマと認識すべきである。今現在、本当の意味でその準備に怠りはないとはっきり言える企業がどれだけあるだろうか。決して、他社のものまね競争であってはいけないし、同じタイプの似たコア人材が輩出される仕組みであってはいけない。それぞれの企業が生き残るに相応しい仕組みを作るべきであり、それに相応しい将来を背負える人材がいなければ未来は作れない。いろいろな定義はあるものの、突き詰めれば、サクセッションとは、企業に継続的にCXXを作り出す仕組みであり、企業の持続的成長と進化、そして新しい価値を世に問える人材を輩出するプログラムだ。

2020年2月17日

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