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タクシーで学ぶ働き方改革の本質

森本 紀行

HCアセットマネジメント株式会社
代表取締役社長

 タクシーの運転手が不適切な経路を選択すれば、余計に時間がかかり料金も高くなるが、タクシー会社の売り上げは増え、運転手の所得も増える。これは不合理であり、利益相反であるが、不合理な収益構造に持続可能性はない。真に持続可能性のある利益は、最適経路の選択からしか生まれないのである。

 最適経路とは、最短距離の経路であり、同時に最短時間の経路であり、最小費用の経路でもある。全てのタクシーが最適性のもとで運行されれば、顧客の利益が最大化されるだけではなく、同時に、タクシーの需給を均衡させる方向に働き、タクシーの稼働率は最大となり、タクシー会社の利益と運転手の所得も最大化するはずである。こういう最適性のもとでの事業運営こそ、真の利益の源泉である。

 そこで、論点は、どのように制度設計をしたら最適性が実現する方向へタクシー会社の経営者と運転手の行動が動機づけられるかということになる。これは、運転手の自己研鑽への利益誘因と同じ問題で、ここに働き方改革の本質があるわけである。

2019年8月20日

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