2025年4月1日

エッセンシャルズ
規模が効かない日本企業の将来
松田 千恵子
東京都立大学大学院経営学研究科教授
事業ポートフォリオへの取組は進む
「コーポレートガバナンス改革の実質化に向けたアクション・プログラム」が公表されてから早くも2年目の春を迎える。この間、同プログラムで指摘されていた「資本コストを踏まえた収益性・成長性を意識した経営」について、大手企業を中心に認識が進み、特に事業ポートフォリオマネジメントに関しては取り組む企業が増えてきたように思われる。こうした分野に関する有価証券報告書における記載も図表1の通り増加傾向にあり、ノンコア事業の売却についても図表2の通り増えている状況にある。
2025年4月1日