2021年9月1日
GLOBAL MANAGEMENT グローバルマネジメント
新世界
─グローバルレベルでの日本のCHROの新たな役割、
スキルについて─
CHRO力その20: DXによるビジネス・リシェイプを予見する
伊藤 武彦
NUCBビジネススクール
研究科長補佐/教授
周りで「DX担当になりました」と言う方の数が最近増えている。この連載でも何回かDXに関連する事項を取り上げているが、中身を詳しく聞けば聞くほど、企業によってそれは多種多様である。そして、多くが簡単で楽に儲かると思っていたりすることに驚く。
これは過去30年ほど続いてきたIT化と、DXを同一線上で捉えて考えているからなのではないかと推察している。作業が楽になる、ペーパーレス、トータル・コストダウンになる。これに似た文脈で考えていたり、実行しようとしているような気配を感じることがある度に、本当にそうなのだろうか? と少し考えてみることにしている。その結果、違うのではないかな、それでは勿体ない、もっと違ったことが起こせるはずではなかったのかな? とも思う。
2021年9月1日