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2025年1月20日 

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ChatGPT-4oはキャズムを超えたのか?

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中川 有紀子

青山学院大学経営学部特任教授

実用性が格段に向上したChatGPT-4o

AI技術の進化は目覚ましく、その中でもChatGPT-4oは特に注目されている。ChatGPT-4oは、OpenAIが開発した現時点での最新の大規模言語モデルであり、2022年11月にリリースされた前世代のChatGPT-3.5に比べて多くの改良が施されている。具体的には、より大規模なデータセットと強化されたトレーニング技術を活用しており、自然言語処理(LLM)のタスクにおいて非常に高い性能を発揮する。ChatGPT-4oは、音声、翻訳、要約、文章・図柄・資料生成などのタスクで優れた性能を発揮し、より自然で人間に近い対話を実現している。

 5年前には、クリエィティブ系の仕事は人間にしかできないと言われていたが、それらの仕事にも、ChatGPT-4oは追いついてきたのではないか。月額3万円(USD200)の定額利用料で、24時間365日稼働し、1分以内で文章も図柄も資料も提案してきて、それに対して何度でも数十秒でやり直しながら改良作成できる性能があるため、ホワイトカラーの仕事の生産性が劇的に向上する可能性がある。とはいえ、生産性が上がることで、付加価値が一直線に上がるかというと、逆にChatGPT-4oによる作品が量産されて世の中にあふれ、一つひとつが付加価値を持たなくなってしまい、全体的に付加価値のないコモディティな品質の作品ばかりになる可能性も高い。

2025年1月20日

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