2024年7月16日
アクティビストと戦略的エンゲージメント
第1回:日本市場におけるアクティビストの概観
唐木 明子
ブランズウィック・グループ パートナー
福岡 侑希
ブランズウィック・グループ ディレクター
世界第2位のアクティビスト市場となった日本
2024年3月決算企業の株主総会シーズンである6月、株主提案を受けた企業の数は91社となり、過去最多になったと報じられた。近年、日本における「アクティビスト(物言う株主)」の活動が活発化しており、キャンペーンの数を見ると、日本は米国に次ぐ世界第2の市場となっている(下図参照)。エリオット・マネジメントやバリュー・アクト・キャピタル、オアシス・マネジメントといった著名なグローバル・アクティビストも参入しており、時には経営陣の退任も提案され、企業経営者の間で緊張感が高まっている。
2024年7月16日