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2024年4月15日 

事例に学ぶデジタル活用の処方箋・二章
テクノロジーを活用したデータ利活用仕組み作りと
今後の方向性 

~異種システム横断でのデータ活用と生成AIによる将来展望~

中野 浩志

SAPジャパン株式会社
早稲田大学大学院非常勤講師
一般社団法人日本CFO協会主任研究委員

※各画像をクリックいただくと、拡大された画像をご覧いただけます。

 「ベストな仕事をする上で必要なデータにすぐアクセスできるべき」

 データドリブン経営を実践している欧州グローバルハイテク企業A社CEOのメッセージは、とてもシンプルであるが、実践しようとするとなかなか難しい。同社CEOは「測れないものは改善できない」として企業戦略ストーリーを主要財務・非財務指標でステークホルダーに示しているだけでなく、同じ財務・非財務指標を社内にも展開して事業管理に織り込んでいる。

 また、同社は企業戦略実現に向けて既存事業を維持しながら、新しい事業へのビジネスモデルシフトを急ピッチで推進しているが、ビジネスモデル変革推進上の全社重要施策の進捗・成果も、主要財務・非財務指標に紐づけて測定するバリューマネジメントを試行錯誤しながら推進中である。

 本稿では、データドリブン経営実践企業として多くの日本企業が注目するA社のデータ利活用の舞台裏に注目し、テクノロジーを活用したデータ利活用の仕組み作りの経緯と、今後の方向性について考察する。

2024年4月15日

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