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2022年4月15日 

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グローバル・コミュニケーション

社会空間に書き込まれる文字と意味
─多言語掲示のヒントとして─

猿橋 順子

一般社団法人グローバル・ビジネスコミュニケ―ション協会理事
青山学院大学教授

本名 信行

一般社団法人グローバル・ビジネスコミュニケ―ション協会代表理事
青山学院大学名誉教授

はじめに

 言語学者であると言うと、たいがいの人からは語彙を豊富にもっていそうだとか、語の由来や語源に詳しそうだとか、スピーチやプレゼンのコツを知っていそうだと目されることが多い。おそらく「人並み以上」と言える程度には、こうしたことばそのものに対する関心も高いという自覚はある。ことばそのものを探究している言語学者も多くいるのは確かだが、とりわけ筆者が専門とする社会言語学では、ことばとそれを取り巻くモノやコトとの関係にも等しく興味を寄せる。

 社会では、ことばがそれ単体で存在しているというより、さまざまなモノに載せられて流通している。そのなかには意味を帯びずに見過ごされ、忘却され、打ち捨てられていくものも少なくない。こう書くと、この記事も果たして今、誰かの目に留まっているだろうか、という疑問が喚起され、いささか心許ない気持ちにもなる。

2022年4月15日

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