日置　この時間は4人のファイナンスリーダーをお招きして、2000年以降、企業経営やファイナンスの分野でどのようなことがアジェンダになってきたか、また、これからの企業経営においてはファイナンスがどのような貢献をしていくのかについてディスカッションをしたいと思います。まずは、パネリストの皆様から自己紹介をいただきたいと思います。

林　私は2015年にアシックスに入社し、現在は経理・財務全般を見ております。前職の大手電子部品メーカーでは、グローバルでの財務ガバナンスの強化、ファイナンスの立案、資金創出の改善等に取り組んできました。今日は自分自身の“これまで”と“これから”について話をさせていただきます。

本田　日立物流の本田です。私は新卒で東芝に入社し、経理・財務と経営企画関係の仕事をした後、アーバンコーポレイション、ファーストリテイリングを経て、トランスコスモスという会社に10年ほど籍を置きCFOを務めました。その後、2019年に日立物流に移り、経理・財務を担当しています。今日は皆様とお話しできることを楽しみにしています。

南出　私は現在、村田製作所で経理・財務、経営企画のグループを担当しています。当社は現在「CFO」という職を置いていませんが、社長に対して直接レポートするという意味では、実質的にCFOの職務に就いているのかなと思います。ただ、この職務に就いたのは今年の6月からなので、「新米CFO」ということで、今日はいろいろと勉強させていただきたいと思います。また、パネラーで唯一1社しか知らない人間ですが、だからこそお話しできることもあるかと思います。

横田　資生堂の横田です。今年の1月からグループCFOを務めております。資生堂の前には、主に外資系企業でカントリーCFOを務め、リージョン・グローバルの様々な職務を経験してきました。よろしくお願いいたします。

日置　では、本題に入ります。本セッションは大きく、“これまで”と“これから”の2つのパートに分かれますが、なるべく“これから”の話に時間を使いたいと思います。