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グローバル・コミュニケーション

婉曲語法を知る

本名 信行

青山学院大学名誉教授
一般社団法人グローバル・ビジネスコミュニケーション協会代表理事

猿橋 順子

青山学院大学教授
一般社団法人グローバル・ビジネスコミュニケーション協会理事

はじめに

 21世紀の多文化共生社会では、人間の尊厳を尊重したことばの使い方が強く求められる。そして、それは婉曲語法に依存するところが大である。ところが、その婉曲語法には表の顔と裏の顔がある。ここではその二重性に注目し、グローバル・ビジネスコミュニケ―ションで婉曲語法の真意を見定めることがいかに大切であるかを考える。

婉曲語法の表裏

 婉曲語法とは元はといえば、そのものずばりの言い方をすると、いろいろとさしさわりがあるので、遠回しにいう言い方のことである。死や排せつや病などに関連した表現でよく聞く。「死ぬ」とはいわず「お亡くなりなる」、「小便」ではなく「お小水」、「ガン」ではなく「腫瘍」、厚生労働省(2004年)による「痴呆」から「認知症」への置き換え、などなど、多くの日常語に見られる。また、タブー(禁忌)に触れない言い方としても使われる。本来、お酒を飲むべきでないとされた僧侶が口にするお酒を意味する「般若湯」、獣肉を食べることが禁じられていた江戸時代に生まれた「牡丹鍋」や「桜鍋」という料理名、遺族の心情を配慮して言い換え提案がなされた「自死」、などなど、枚挙にいとまがない。

2020年8月20日

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