2020年5月15日
新型コロナウイルスで映画はどうなる
久原 正治
久留米大学理事
昭和女子大学現代ビジネス研究所特別研究員
4月7日の緊急事態宣言を機に映画館は一斉に閉鎖され、上映が予定されていた映画は延期された。毎週末映画館に出かける楽しみが突然奪われることになった。読者の皆さんの勤務先でも、一夜にして経営の戦略や組織の大きな変更に見舞われていることと思う。
筆者は現在急性期地域医療拠点の附属病院を持つ地方大学の経営に関与している。コロナ前は、18歳人口が減少する中で受験者をいかに増やすか、医療費削減の中で病院の経営をいかに効率化していくかといった中期的課題を考えるのが仕事で、その日々はゆったりしたものであった。ところが4月に入り環境は激変することになった。不確実で日々変化する状況下で、不足する感染防御の医療資源をいかに調達し、学生や教職員の感染対策をどう進めるかなどの、日々の迅速な意思決定が迫られる事態に至っている。
大学では自宅待機中の学生やストレスの増えた教職員向けに、精神の不安を除き健康を保つ呼びかけを行っている。そこでのアドバイスの要点は次の3つである。
2020年5月15日