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2019年11月15日 

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グローバル・コミュニケーション

企業とeメールコミュニケーション

本名 信行

青山学院大学名誉教授
一般社団法人グローバル・ビジネスコミュニケーション協会代表理事

猿橋 順子

青山学院大学教授
一般社団法人グローバル・ビジネスコミュニケーション協会理事

はじめに

 あらゆるビジネスでは、eメールコミュニケーションがふつうになっている。ところが、企業等では、そのあり方についてトレーニング(講習)などが行われておらず、個人の裁量にまかされている。その是非は会社で決めてしかるべきであるが、eメールの作法は企業のコミュニケーションポリシーに関わる問題なので、企業内で一度は議論されることが望ましい。

企業のeメール問題

 企業のeメール問題は多々あるが、ここでは受信したメールに返信しない、また返信に遅れをきたすことの非生産性を考える。たいがいの場合、仕事に関連したメールの送信者は受信者に対して、返信を期待している。提案、依頼、情報などを送信しているので、フィードバックを期待するのは当然のことである。その意がかなわないとなると、内心穏やかではない。

 アメリカのある調査によると、アメリカ人は1人平均199本の未読メールを受信箱に溜めている。そして、ジャンクメールは別として、メールを無視することは、街で同僚や関係者のあいさつを無視することと同じくらい「無礼」(rude, uncivilized)であるという啓発が行われている。また、マイクロソフト社の調査で、社内のチームのメール習慣を調べたところ、非効率的なマネージャーほどメールの返信がない、遅いということであった。

2019年11月15日

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