2025年12月1日

未来人事
第23回 世界的な人材争奪戦のなかで、
日本企業はどこへ向かうのか
小野 圭史
Ridgelinez株式会社
People & Organization Transformation
Senior Advisor
人事の世界では、採用難という言葉が既に常態化しており、聞きなれた言葉になってしまった。しかしながら、今後10年の変化は、これまでの延長線上にある単なる“苦戦”にとどまらないと想像する。出生数の減少が止まらず、2030年には年間65万人程度まで落ち込み、2040年代には新成人がいまより単純計算で45万人程度減少することが予想される。また経済産業省は2030年までに45万-79万人DX人材需要が不足すると試算し、民間予測では介護・ヘルスケア領域は2030年までに187万人不足するとされ、製造・建設業の高齢化、地方中小企業の事業継承など需要側に減る気配はみられない。したがって、求人倍率は現在の1.5-1.7倍程度から2倍以上、IT・エンジニア領域でいうと4倍以上は予測として堅いとされている。
2025年12月1日




