2024年12月2日
人材開発
テレワークによる生産性の向上効果に再注目しよう
─対面オフィス回帰は上司都合の短絡的な発想かもしれない─
藤岡 長道
合同会社FJRC 代表社員、日本人材マネジメント協会(JSHRM)元理事長
株式会社J-Labo 主席研究員、CMA 日本証券アナリスト協会会員(職業倫理試験委員)
システム監査技術者、上級システムアドミニストレータ、アクションラーニングコーチ
最近は、米国の大手企業でもテレワークを廃止したり、縮小する動きが目立っている。上司の立場からすれば、部下が目の届く範囲にいて、自分の都合ですぐに質問したり、指示できるリアルタイム・コミュニケーションの環境は心地良い。また、会議の場面では、自分の席次によって上位者としての地位を示し、承認欲求を満たすことができる。さらに、自分の発言や視線、態度という手段で、会議の方向性をコントロールすることもできるだろう。「私が統率している」「私が指揮官だ」というリアルタイムの体感を得ることは、人間として「快」の感情である。
2024年12月2日