2024年11月1日
人材開発
マネージャーの指導はなぜすべるのか
─正しい指示こそが指導だと思い込んでいるかもしれない─
藤岡 長道
合同会社FJRC 代表社員、日本人材マネジメント協会(JSHRM)元理事長
株式会社J-Labo 主席研究員、CMA 日本証券アナリスト協会会員(職業倫理試験委員)
システム監査技術者、上級システムアドミニストレータ、アクションラーニングコーチ
どんな組織のマネージャーにも、その使命は2つある。第1に、組織の目的を理解した上でチームの力を結集して期限までに目標を達成すること、第2に、一人ひとりの部下の能力を高めて成長を促進することだ。例外としては、日本のプロ野球のように、一軍監督が主にペナントレースでの勝利を優先し、二軍監督が選手の育成を優先するという分業形式のケースもある。しかし、基本的には企業でも官公庁でもNPO法人でも、あらゆる組織は、目標達成と部下の成長を両立させることが求められている。ところが、功を焦るマネージャーは、部下を統率することで業績目標を達成しようとする傾向が強い。
2024年11月1日