2024年4月1日
マネジメント・アイ
ジョブ型雇用を通じた労働市場変革を考える
第1回 なぜ、ジョブ型雇用が労働市場変革につながるのか
山内 博雄
マーサージャパン株式会社
組織・人事変革コンサルティング 部門代表
動き出した日本の労働市場
長らく低迷が続いた日本の賃金水準が、いよいよ上昇基調に向かおうとしている。
コストプッシュ型のインフレを好機と捉え、「官民連携によるデフレからの完全脱却」「賃金と物価の好循環」の実現に向けた経済界と労働界、政治・行政までがタッグで賃上げを目指す動きは、日本経済を上昇基調にもたらす上で重要なドライバーとして機能しつつある。企業改革や円安を通じた好業績を背景に、日経平均は今年3月に初めて4万円台を超え、諸外国と比べても日本経済の相対的な強さ・底堅さが目立つ。
2024年4月1日