2023年5月8日
人材開発
新人育成を成功させるための考え方
―タスクのリストだけでなく、演習型、考察型、確認型の3軸を工夫したい―
藤岡 長道
日本人材マネジメント協会理事長
合同会社FJRC 代表社員、システム監査技術者、上級システムアドミニストレータ
株式会社J-Labo 主席研究員、CMA 日本証券アナリスト協会会員(職業倫理試験委員)
MBTI ®認定ユーザー、DiSC®コンサルタント、ALCアクションラーニングコーチ
新人の育成には各社とも真剣に取り組んでいる。だがその効果は満足できるものだろうか。人事部門の話を聞くと、「多くのエネルギーを投入し、選び抜いて新人を採用したのにすぐに辞めてしまう」あるいは「予想よりも成長が遅く現場から人事が批判される」といった悩みが多い。その原因は、「現場の期待」と「新人の期待」の間のミスマッチの拡大である可能性が高い。 社会人の基礎的なスキル、会社の使命や行動基準を含め新人への研修は重要な入り口である。しかし、数週間であれ数ヶ月であれ、新人研修だけでその成長が約束されるわけではない。 最も重要なのは、現場で新人を直接指導する育成担当者と配属部門の直属上司の育成技能が充分であるかどうかにかかっている。
2023年5月8日