2021年8月2日
人材開発
「察する文化」から「質問する文化」への転換
藤岡 長道
日本人材マネジメント協会理事長、ATD Japan 理事
日本証券アナリスト協会 検定会員(試験委員)
合同会社FJRC 代表社員、システム監査技術者、上級システムアドミニストレータ
株式会社J-Labo 主席研究員、株式会社ワークハピネス チーフ・カタリスト
人事部内の会議で、部下から上司への質問は活発だろうか。その場で疑問点を確認することが奨励されているだろうか。多くの日本企業では、会議や講演会の場において「質問がありますか」という投げかけに対して質問が活性化することは少ない。日本では小学校教育から新人研修まで「質問の奨励」が定着していない。私たちは、先輩や上司に「質問する部下」よりは、「推察する部下」が好ましいと刷り込まれている。この推察文化が、多くの日本企業を弱体化させていることに気づくべきタイミングがきている。
2021年8月2日