2019年6月1日
日本CHRO協会の理事長を拝命いたしました中井戸と申します。本日のCHRO協会設立記念講演会開催にあたりご挨拶申し上げます。
日本CHRO協会設立への参画の背景
日本は今、構造的に労働人口の「減少と高齢化」という、我が国企業の将来の発展には極めて厳しい「負のスパイラル」に陥っています。
昨今、政府も企業も「働き方改革&働き方改革」と騒いでいますが、その割には、本当に日本の実情と将来を見据えた「本格的な改革」が成し遂げられ、いわゆる「労働生産性の改善」や「労務環境」が改善されつつある状況にあると言えるでしょうか?
正直これと言って決め手となる施策は、官民挙げてもいまだ打ち出され得ず、「労働人口補強策」と銘打っては、それは「移民法か?」と騒がれるような「付け焼き刃的な海外よりの底辺の労働力嵩上げ対策」的な法整備や、また、現場の真の実情を十分くみ取られずして一律に残業時間や労働時間の規制を問答無用に法制化し、企業を締めつけるような官邸主導とも言える動きのみが目につくといった状況ではないのでしょうか?
私は、日本の将来を左右するこの重要な課題、即ち本質的にグローバルベースで戦えるような「生産性の向上」を目指した、真の「働き方改革」「働き方の進化」は、あくまで「企業が中心となって」やっていかなければならないと考えています。
2019年6月1日