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2017年4月17日 

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GLOBAL MANAGEMENT グローバルマネジメント

わらしべ長者に学ぶ経営舵取りの方法

後藤 英夫

EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社
ストラテジック・オフィサー

求められる未来を可視化する方法論

 一般に事業戦略のゴールとそこに至るシナリオがあらかじめ可視化できていればいるほど、その実現確率は高まる。そのための方法論としてデザイン思考を利用するケースが増えてきている。人間中心主義+プロトタイプアプローチのデザイン思考は、数値を起点とした伝統的な分析的アプローチに欠落した弱点を補完し、より実現確度が高く魅力的な未来を可視化・設計することを可能にするからである。幸いなことは、実は日本人にとってデザイン思考は難しくないということである。その理由は、日本で教育を受けた人ならばおそらく誰もが知っている日本昔話であるわらしべ長者ストーリーは、デザイン思考で設計された事業戦略そのものだと捉えることができるからである。すなわち日本では、米国でデザイン思考が事業戦略設計の方法論として発見される数百年前にすでにその手法を用い、それを世に伝えた先人がいたということである。この知的資産を使わない手はない。

2017年4月17日

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