2026年4月15日
事例に学ぶデジタル活用の処方箋・二章
人とAIが協働するCFO組織の組織能力(後編)
~組織能力に必要な7つの要素と留意点~
中野 浩志
SAPジャパン株式会社
早稲田大学大学院非常勤講師
日本CFO協会主任研究委員
※各図をクリックいただくと、拡大された図をご覧いただけます。
市場変化・地政学リスク、M&A・事業ポートフォリオ変革、AIによる経営スタイルや働き方の本質的な変化を背景に、「標準化されたオペレーション × 高付加価値な判断・提言」を両立する「組織能力」が今まで以上に求められている。
本稿では、「組織能力」の代表格であるCFO組織に焦点を当て、「組織能力」の土台となる7つの要素、(1)北極星、(2)組織、(3)業務プロセス、(4)社内ルール、(5)システム、(6)データ、(7)人について、事例と最新テクノロジーを交えて理解を深めていきたい。
前回は前編として、(1)北極星、(2)組織、(3)業務プロセスについて考察したが、今回は後編として、(4)社内ルール、(5)システム、(6)データ、(7)人について、事例と最新テクノロジーを交えて考察する。
変革要素4:社内ルール
各社のありたい姿である「北極星」に向けた取り組みを実行に繋げるためには、実行を動機づける評価やルールをどう設計するかが重要になる。「北極星」を描いても、人が変わろうと思わなければ変わらない。人の動機づけに大きな役割を果たすのが評価やルールである。
一方、評価やルール設計を機能させるには、「北極星」に向けて、なぜいま変革を行う必要があるのか、トップマネジメントが社員と丁寧に対話して理解と行動を促すことが重要なのはいうまでもない。また、社員の変革に対する理解や関わり方の変化をサーベイなどを通して定量的に可視化・分析して、対話方法の見直しや工夫を積み重ねることも大切になる。
2026年4月15日





