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2024年12月16日 

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『アクティビズムを飲み込む企業価値創造
―高ROE、PBR経営実現への処方箋』から学ぶ

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中川 有紀子

青山学院大学経営学部特任教授

アクティビストの存在感がさらに高まる環境下において、企業はどのように対応すればよいのか。徹底抗戦か?それともステークホルダー理論の教えに則り、重要なステークホルダーのひとりとして共存することか?──その処方箋を学べる良書である『アクティビズムを飲み込む企業価値創造―高ROE、PBR経営実現への処方箋』(手島直樹著、2024、日本経済新聞出版)を紹介したい。

 本書では、バリュー投資の父といわれるベンジャミン・グレアムに「処方箋」を学んでいる。ベンジャミン・グレアムは、1920年代から1950年代にかけて活躍した投資である。バリュー投資家の父と呼ばれ、この投資手法を確立した。古典的なアクティビズムは、「残念な惜しい」企業にとっては最高の教科書である。バリュー投資といえば、ウォーレン・バフェットも有名であるが、バフェットはグレアムの教え子であり、部下でもあった。師匠の技術を受け継ぎ、大成功を収めたともいえる。

2024年12月16日

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