2024年12月16日
財務マネジメント・サーベイ
経理部門のDX推進に向けた実態と課題2024
屋形 俊哉
ブラックライン株式会社
ファイナンシャルエキスパート
はじめに
本調査は、日本企業の経理財務部門の現状と課題意識を把握することを目的とし、日本CFO協会に登録されている企業の経理・財務幹部を対象に、2024年6月13日から2024年7月2日までの期間に実施されたものである。
調査は2021年から「経理部門のDX推進に向けた実態と課題」というテーマで毎年実施し、「生産性」「人材」「ガバナンス」を共通のキーワードとしながら、経理財務を取り巻く環境の変化や新しいトピックスを質問項目に反映させており、本稿ではこうしたキーワードやトピックスにおいて、経理財務部門の課題認識や取り組みがどう変化しているかを解説し、その背景や理由について考察する。
経理財務部門が現在取り組んでいるテーマ
昨年来、CFO出身の社長や代表取締役が有力企業で続々と誕生し、CFOを取り上げたビジネス誌の記事を目にする機会が多くなっていることから、はじめにCFOを支える経理財務部門が現在取り組んでいるテーマについて質問した(図1)。
2024年12月16日