2022年10月17日
財務モデリング
シリーズ「CFOから見た財務モデリングとその周辺」
第3回 DXの扉は開くのか─WordとExcelの仁義なき戦い
岡崎 京介
株式会社レジックス代表
事業や会社に関わる計数をExcel上で集計・分析・シミュレーションする財務モデリングの専門家である筆者が、CFOとして実感していることを五月雨的に述べていくのが本シリーズである。
前回WordとExcelの関係について述べたが、今回はより具体的に問題を掘り下げていく。
ペラ1をWordで作るかExcelで作るか問題
WordかExcelか問題の続きである。
僕は書籍を3冊ほど出版しているのだが、いずれも200から300ページの文書をWordで書いた。Wordは普通に文章を入力するのにも便利だが、図表番号や索引などの管理もできて大変重宝する。Excelで本を書こうなどとは絶対に思わない。文字中心の文書を5ページ10ページ作成するようなこと(例えばマニュアルや論文や仕様書だろうか)があればWord一択だ。それでもExcelを使う困った人もいるが、それを放置している組織はどうかしている。DXどころじゃない。
2022年10月17日