2022年2月15日
本日は「企業の価値創出にどんなエクイティストーリーが必要か?」というタイトルでお話をしたい。まず、企業の価値創出のため、CFOもしくは経営企画部門は何を今求められているのだろうか。非常に目に見えにくい投資、R&D、人材力、イノベーションへの創出するような活動、それからインタンジブルなアセット──特に来年以降、人的資源領域の開示が上場会社において非常に改善を求められることになると思っている。
今後、人と物と金について、いかにメリハリある投資をしているかが非常に大事になり、将来に向けた勝ち筋をどうプランニングしながら、トータルアセットマネジメントするのか、それによってポートフォリオをどう組むのか、このあたりがCFO領域の非常に重要なテーマになっている。併せて、気候変動に関するテーマは、脱炭素の動きの中で避けられない。経営上逃げられない状態の中で、これをいかにビジネスチャンスと捉えてチャレンジするか。その中で重要なのは、いかに経営の頭脳やあらゆる力を総動員して、どう磨いて、どう発揮させるか。これが勝負になってくると思う。
特に経営活動を社会に対して示して、マーケットから信頼信任を得て、常に未来に向けて明るい可能性とチャンスを生み出すメッセージを企業がどう伝えていけるか、これはCFOが捉えていかないといけない重要なテーマだ。特に未来を託すにふさわしい、新しい価値の創出力を生み出す仕組みを持っているかどうかというのが、企業に関心を持たれるかどうかの大事なポイントになっている。世界的な脱炭素のうねりの中で視点の先を見据えた企業、実現可能な企業であるかどうかが存続を左右すると見られているので、ここをどう定義できるかというのは非常に大きなテーマである。
2022年2月15日