2020年7月15日
スペシャルコンテンツ
withコロナ時代の働き方、
意外にできる財務・経理部門のリモートワーク
─アフターコロナ、調査結果から見えてきた
財務・経理部門のデジタル化とリモート化の実態─
森 啓太郎
ファーストアカウンティング株式会社
代表取締役社長
2020年1月16日に日本国内で初の新型コロナウイルス感染者が検出され、2月上旬から中旬にかけて日本でも徐々に感染拡大が認識されだし、企業がイベントを続々と中止し始めた。その後ついに大手企業でも感染者が確認され、在宅勤務に切り替えると発表された。さらに3月2日より小中高の臨時一斉休校が実施されたことで、在宅勤務への流れが助長された。そして、4月7日には政府より緊急事態宣言が発令され、各社が慌ただしくその対応を進めることとなった。
このような中、多くの企業が決算期を迎えた。財務・経理部門でのコロナによる決算業務への影響はどうだったのだろうか。3月18日から4月3日に行った「新型コロナウイルスによる経理財務業務への影響に関する調査(一般社団法人日本CFO協会調べ)」では、75%の回答者が自社の決算業務に影響が出そうだと答えた。
各社は決算期をどのように乗り越えたのだろうか、経理部門でのリモートワークは成功したのだろうか。一般社団法人日本CFO協会では、6月8日から30日まで446名に対して、「ポスト・コロナの経理部門の変革に向けた現状と課題」というテーマで、決算・業績発表から株主総会対応、紙書類のデジタル化、高付加価値型機能への転換についてインターネットを通じてサーベイを実施した。以下に、本サーベイによって見えてきたアフターコロナの働き方とデジタル化について、リモートワークの実態、障害、生産性への影響などを踏まえて考察していきたい。
2020年7月15日