2020年2月3日
人材開発
最近の若手はなぜ管理職、
リーダーになりたくないのか
藤岡 長道
日本人材マネジメント協会 理事長
ATD JAPAN 理事
最近、管理職にはなりたくない、むしろ「専門職や今のままでいい」という若手社員が増えているとの声を聞く。かつては若手社員にとっての目標は、まず課長になること、そして部長、できれば役員になりたいという出世願望が、働くインセンティブになっていた。したがって、現在の50代のベテラン社員や幹部から見れば、このような若手社員の働く意欲や動機を理解することが難しくなっている。もはや「頑張れば報われるぞ」との叱咤激励が通用しないのである。
先輩たちは「だから最近の若者はゆとり教育の影響受けている」「豊かな時代に育ってハングリー精神が足りない」といった精神論による批判をしてしまいがちだ。ここでは、2つの観点から問題を整理してみる必要があるだろう。
2020年2月3日