2024年1月10日
パラダイムシフト
人材資本主義の新潮流
第15回 同一労働同一賃金の実現に向けての最新動向
岩本 隆
一般社団法人日本CHRO協会 理事
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授
2023年5月に、EU(European Union:欧州連合)で男女間賃金格差透明化指令(Pay Transparency Directive)が成立した*1。EU法は、一次法(Primary Legislation)、二次法(Secondary Legislation)、判例(Case-Law)の3つに分けることができる。一次法は、EUの基本条約を指し、二次法は一次法である基本条約を根拠に制定される法令で、規則(Regulation)、指令(Directive)、決定(Decision)、勧告(Recommendation)、意見(Opinion)があり、EUの男女間賃金格差透明化指令は二次法の中の指令に当たる。
2024年1月10日