2020年7月1日
ピョートル・フェリクス・グジバチ
プロノイア・グループ株式会社 代表取締役
「働き方」は、もはや人事のマターではない
アベノミクス3本の矢で、働き方改革が謳われてから久しい。テレワークや超残(長時間残業)対策など、企業の人事があれこれと対応に追われる年月が流れてきた。そして今、Covid-19(新型コロナウイルス感染症)を機に、テレワークとオフィス勤務のハイブリッドな働き方や雇用形態の柔軟さなど、新たな「働き方」への課題が押し寄せている。長年、モルガン・スタンレーやグーグルでHR畑をやってきた筆者から見ても、これはもはや人事マターを超えたものではないかと感じられる。なぜなら、Covid-19ショックによって働き方はもとより消費の仕方、家族との過ごし方、教育への期待、さまざまな局面で人の考え方が変わってきているからだ。つまり、人の価値観が大きく変わった。次に何が起こるかといえば、価値観をカタチにするべく、人の行動が自らの意思によって変わっていくことだろう。
2020年7月1日