2017年1月16日
ファイナンシャル・マネジメント
クラウドファンディング②
堀内 勉
多摩大学大学院 特任教授
青山学院大学大学院 客員教授
前回の『クラウドファンディング①』では、クラウドファンディングに、寄附型、購入型、投資型の3つの類型があることを説明した。
クラウドファンディングの仕組み
寄附型クラウドファンディングは、公共性や社会性の高いプロジェクトへの寄附を募るものであり、通常、寄附に対する見返りはない。元々、見返りを求めないタイプの資金調達であるため、寄附をする側とされる側との間の誤解は少ないが、クラウドファンディングの運営会社が、プロジェクト運営者の内容、プロジェクトの妥当性、プロジェクトの実現可能性などを的確に把握・選別して、寄附された資金が有効に活用される仕組みを作っているかどうかをよく確認する必要がある。
購入型クラウドファンディングは、新たな商品やサービスを開発するために必要な資金を調達する仕組みで、金銭でのリターンではなく、完成した商品やサービスなどが資金提供者に提供される。
2017年1月16日