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2025年12月15日 

事例に学ぶデジタル活用の処方箋・二章
AI時代の変化に強い経営基盤構築に向けた留意点
~AI活用を支える経営基盤と人とAI協働モデルへの道筋~

中野 浩志

SAPジャパン株式会社
早稲田大学大学院非常勤講師

※各図をクリックいただくと、拡大された図をご覧いただけます。

 AI活用の巧拙が自社およびステークホルダーの競争力や生産性にインパクトを及ぼしつつある中、改めて自社に適したAI時代の経営基盤の在り方について再考する企業が増えてきている。

 本稿では、テクノロジーとAI活用に焦点を当て、経営基盤の構え方と人とAIの協働モデルへの道筋について、事例を交えながら今後の方向性について考察する。

自社のありたい姿 ─北極星が起点─

 AI活用や経営基盤はあくまでも手段であるため、まず各社におけるありたい姿=北極星としての長期ビジョンや経営計画が起点となる。

 ありたい姿に向けて大きな企業変革を着実に進めている企業の特徴は、今まで棚投げしてきた深い闇のある課題に真正面から向き合い、組織・ルール(社内制度)・プロセス・人(マインドセット)・データ・システムの六位一体で経営基盤の再構築を進めている点である。また、トップマネジメントの覚悟のもと変革を推進する「仕組み=常設機能」を整え、小さな成功を作り込みながら従業員が正しい方向に進んでいるという体感を持てるよう配慮しつつ、長い旅路を歩んでいるという点も共通している。

 長い旅路の中では道に迷うことも多い。よって、全従業員に何故それを行うのか、どこを目指しているのかを理解してもらうことが大事であり、それを指し示すありたい姿=北極星は大切になる。

2025年12月15日

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